リハビリ屋セミナー in 大分 脊柱セミナー 〜 腰椎編 〜 開催のお知らせ
この度、長崎で行なっていた脊柱セミナー(腰椎編)を大分にて開催いたします。
開催期間:令和元年(2019)9月〜令和2年(2020)2月 全6回コース
【開催趣旨】
私は、以前から理学療法士は、自信をもって『腰痛がみれる』ようになっておかなければならないことを強調してきました。
腰痛は症状名であり病名ではありません。
そのため担当することはあまりありません。
しかし、腰痛に苦しんでいる方は非常に多くおられます。
厚生労働省は、腰痛対策基本指針を定めるなどして、腰痛予防に力を入れています。
本来であれば、我々理学療法士が積極的に介入できる領域です。
しかし、実際にはそうなっていないのはなぜなのでしょうか?答えは簡単です。
腰痛をみれる理学療法士が非常に少ないからです。
これから理学療法士の活躍の場は、病院から在宅に確実に移行していきます。
その際に、他職種に一目おかれるスキルは『腰痛がみれる』スキルなのです。
今回、脊柱の運動療法に詳しい野口敦先生のセミナーを大分で開催していただけることとなりました。
この機会にぜひ、『腰痛がみれる』スキルを身につけていただきたいと思っております。
野口先生のプロフィールとセミナー内容につきましては下記をご参照いただきたいと思います。
リハビリ屋セミナーは、理学療法の臨床力向上を目的として、主に長崎県(大村市)を中心として開催されています。
大分県開催はこれまでに数回行っています(荒木茂先生(マッスルインバランス)など)。
万象お繰り合わせの上、ご参加いただきますようにお願いいたします。
ハートリハ ソラ 大平高正
【脊柱セミナー腰椎編のセールスポイント】
腰痛には特異的腰痛と非特異的腰痛があり、前者は腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、圧迫骨折など原因が特定できる腰痛、後者は原因不明の腰痛で、約85%がこれに当てはまります。
したがって、その対処法には様々な見解が報告されていますが、情報量が多くなり、実際にどれを選択して評価・アプローチを行えばいいのか難渋するケースも少なくないと思います。
今までは腰痛が生じる侵害受容部位の組織についての見解が多くを占めていましたが、最近では痛みを感じる脳の器質的な変化を報告する研究が増えています。
そのため、腰痛を『生物・心理・社会的疼痛症候群』という新しい概念として捉え、包括的なアプローチが近年紹介されています。
まずは、『腰痛を知る』ことから始め、最終的には『腰痛をどう考えるか』に展開する力が獲得できればと思っています。
本セミナーでは、『腰痛を知る』ことに主眼を置き、病態理解に関する機能解剖、運動検査、アプローチを全6回のコースセミナーとして開催し、それぞれの病態を臨床推論できるために必要な検査を行い、そのアプローチを選択できるような一連の流れを系統的に学べる内容にしています。
【各回のコース概要】
【第1回】(2019/9/15 別府会場:黒木記念病院 リハビリテーション室)
病態理解に関する機能解剖・触診
腰痛を、椎間板に起因するもの、椎間関節に起因するもの、仙腸関節に起因するものに分類し、それぞれの機能解剖及び病態の特徴を説明する。そして、下肢への放散痛について、解剖学的特徴からその原因を説明する。また、検査やアプローチに必要な触診技術を習得する。
【第2回】(2019/10/13 大分会場)
自動運動検査・骨盤帯の運動検査
病態を理解するために自動運動検査にて痛みの再現や動作パターンを観察するためのテクニックを習得する。また、骨盤帯の偏位や動きを確認するために静的および動的運動検査を行う。 第1回の触診を踏まえて行う、静的テスト。そして代表的な骨盤帯の動的テストを行う。その所見から骨盤帯の動きの有無、左右差を確認する。また、寛骨、仙骨の joint play を確認する手法を学ぶ。
【第3回】(2019/11/10 別府会場:黒木記念病院 リハビリテーション室)
腰椎の運動検査
椎間分節間の他動的生理学的運動(PPIVMs)、椎間分節間の他動的副運動(PAIVMs)のテストについて手法を学ぶ。このテストによってどの腰椎分節に問題があるのかを捉える。また、神経系の障害を捉え、腰神経叢および仙骨神経叢の解剖学的走行を理解し、神経動的テスト(neuro-dynamic test)の手法を学ぶ。
【第4回】(2019/12/8 大分会場)
徒手的アプローチ 〜 Mobilization 〜
骨盤帯の偏位、骨盤帯の動きの欠如に対して、また腰椎分節間の動きを改善するために、モビライゼーションをグレード別にその手法を学ぶ。また、上位腰椎に対する腰神経叢、下位腰椎に対しる仙骨神経叢の解剖学的走行を踏まえ、神経系へのアプローチ(スライダー・テンショナー、オープナー・クローザー)を学ぶ。
【第5回】(2020/1/28 別府会場:黒木記念病院 リハビリテーション室)
徒手的アプローチ 〜 motor control 〜
ローカルマッスルとグローバルマッスルについて理解を深めるとともに筋システムの評価を行うための代表的なテストを行う。Motor control training を中心としたアプローチを学ぶ。
【第6回】(2020/2/25 大分会場)
胸椎・胸郭および股関節への影響
Joint by joint theoryに基づき、腰椎は機能的に安定性(固定性)を求められるが、その機能が腰痛によって破綻すると、胸椎・胸郭や股関節にはその代償により元来可動性を有する機能が固定性となって柔軟性が低下する。これをどう捉え、胸椎・胸郭や股関節に対してのアプローチの重要性を知る機会とする。
<講師>
野口 敦 先生 (株式会社 Beau-dy 代表取締役)
https://noguchi-atsushi.com/#profile-area
1991年理学療法士となり、クリニックや病院でリハビリテーション業務を行う。2002年理学療法士養成校の開設準備に携わり、教員となる。2016年株式会社Beau-dy設立を契機に2017年退職し、介護施設やフィットネスジムに勤務する傍らセミナー活動を行い、現在に至る。(ホームページから引用)
<参加費>
7,500円/回、昼食は付いていません。
※ 6回分をまとめてお支払いされる場合は割引があります(39,000円)。
途中で参加が出来ない時は代わりの方の代理参加も可能です。
<申し込み先>
rehabiliya@gmail.com
①セミナー名 ②お名前 ③職種 ④所属 ⑤当日取れる連絡先
※ 資料はメールにてお送りいたします。
必ず添付資料が受け取り可能なメールにてご連絡ください。
<日程>
第1回:2019/9/15
会場:黒木記念病院 リハビリテーション室
受付開始 9:30
セミナー 10:00~16:00(昼休み1時間)