8/4 Origin主催 頸椎セミナー 第3回(熊本)
8/4(日) 熊本市、Origin主催(整形外科井上病院/井上整形外科クリニック)の頸椎セミナー 第3回が九州中央リハビリテーション学院にて開催されました。
前回(第2回)から2週間後の開催、また夏真っ盛りの貴重な日曜日に、セミナーに参加していただき感謝申しあげます。
第3回のテーマは、
徒手的検査
他動的生理学的分節間運動検査(PPIVMs)、他動的分節間副運動検査(PAIVMs)、そして神経動的テスト(Neurodynamic test)を行いました。
参加者の皆様はしっかりと復習していたようで、椎間関節の位置をある程度確定できるようになっていました。が・・・。
椎間関節の分節間の動き(後下方すべり、前上方すべり)を触知するのに苦労していました。最初は、分節間の動きをしっかり捉えようと、椎間関節の触知に一生懸命になり、触圧が強くなっていました。そのため分節間の動きが分からないとの声がありましたが、練習を重ねていくにつれ、なんとなく分かってきたようでした。
また、頸椎の側屈や回旋の動かし方をマスターしていただければある程度、分節間の動きが分かってくると思います。
PAIVMsは、棘突起や横突起、椎間関節へ加圧することでNeutral Zoneを把握する重要な検査です。加圧の程度も大事ですが、加圧することで生じる生体の反応をしっかりと見極めてください。
頸椎の分節間の動きを感じられたことが今回は大事なことですので、これから練習を重ねて症例数を増やし試行錯誤してください。
神経動的テスト(Neurodynamic Test)では、
硬膜、神経根・神経叢、末梢神経の鑑別
が重要です。
他動的頸部屈曲(PNF)にて硬膜、腕神経叢、そして正中神経・橈骨神経・尺骨神経のそれぞれの触診部位・手技を行うことでどこに問題があるのかを探ってください。
また、上肢の痛みなどの症状が神経の滑走障害なのか、あるいは絞扼障害なのかを頸部の動きを加えて鑑別することも病態把握には必要です。
今回は、前回の姿勢観察や自動運動検査に引き続き、徒手的検査を行い、前回と今回を通じ評価によって『どの組織が問題なのか』『どこの分節が問題なのか』という仮説・立証を行いました。
次回(第4回)は、9/22(日)となります。
次回開催まで時間がありますので復習して臨んでください。
テーマは、「モビライゼーション」です。
今回も予定終了時間よりも大幅に遅れてしまい(40分程度)、ご迷惑をおかけしました。
いつもセミナーをして感じるのは、参加者の皆様がしっかりとメモをとる姿です。だからこそ、私も負けてはいられないと刺激を受けています。
次回もよろしくお願いいたします。ありがとうございます。