2/23 リハビリ屋主催 腰椎コースセミナー in 大分 ⑥ 最終回
2/23(日)リハビリ屋主催(長崎・大村市)の腰椎コースセミナー in 大分(第6回;最終回)を大分記念病院(大分市)にて開催いたしました。
新型コロナウィルスによる感染症の拡大が始まり、多くのイベントが中止になる中、密室の危険性があるJR、ソニックでの移動。
マスクに手袋の装備でソニックに乗車。
車内にはわずかな人。日本人ばかり。
いつもなら中国、韓国の旅行者が多く、いろんな言語が飛び交っているのに。
経済的損失は大きいだろうなと改めて思いました。
第6回のテーマは、
胸郭・股関節への影響
Michael BoyleによるJoint-by-Joint Theoryに基づくと、
腰椎の固定性に対して、胸郭・股関節は可動性が要求されます。
その腰椎の機能が破綻すると、胸郭・股関節も可動性から固定性へと変化していきます。
腰痛があるからと言って、腰部・骨盤帯に眼を向けるだけでなく、隣接する部位も考慮する必要があります。
午前は、胸郭について
ポイントは2つ。
①上半身重心をどのように動かしていくか。
②肋骨をいかに動かしていくか。
①上半身重心を動かすことにより生じる上部体幹と下部体幹の運動連鎖を感じ、エラーが起こっている位置を確認することが重要です。
②今回は胸郭の捻れについて、ほとんど触れませんでしたが、
胸郭のニュートラルポジションを確認し、前額面上になく、やや回旋していることを実感していただきました。
また、理想的には肋骨それぞれが単独でバラバラに動くことが可動性を持つ胸郭の機能に必要なことと感じてもらうため、体幹回旋時の肋骨の動きを確認しました。
午後は、股関節について
骨形態は性差があるため、股関節の動きを同じように考えてはいけません。
また、左右差もあるので左右の股関節の役割も違うことを念頭に入れておく必要があります。
可動性の機能を持つ股関節だからこそ、その制限因子となっている組織をしっかりと鑑別する技術が必要となってきます。
関節唇、関節包・関節包靭帯、筋なのかを最低限把握することに努めて欲しいと思います。
第6回(全6回)を終えて
今回の内容だけでは十分伝えられていませんし、これが全てとも思っていません。ただ、腰椎・骨盤帯以外にもアプローチする幅があることを理解していただきたく、今回の概論的なセミナーとさせていただきました。
全6回を通して、参加者の熱心な姿勢を感じることができました。
始めて大分でセミナーを開催するにあたり、集客に不安がありましたが、常時25名を超える参加者がいて安堵しています。
しかしながら反省点もあり、多くの施設からの参加が少なかったことです。これについては今回のセミナーが人伝いにて多くの人に認知できるよう努めていかなければと感じています。
若いセラピストのエントリーとしてのセミナーの位置づけを目指し、敷居を低く設定して、特別の人ができる技術・テクニックではなく、誰もができる技術を習得できる場をこれからも提供していきたいと思います。
それを実感した時間でした。
今回のセミナーで会場を提供していただいた大分記念病院、黒木記念病院のスタッフの皆様、ありがとうございました。
また、それに関わる大分の方々。主催者の冨永先生を含め長崎から足を運んでいただた方々。
皆様の助けがあってこのセミナーを無事に終えることができました。
改めて感謝申しあげます。
また、皆様とお会いできる日を願っております。
ありがとうございました。感謝。