12/8 リハビリ屋 脊柱セミナー 腰椎編 in 長崎(大村)⑥
12/8(日)リハビリ屋主催(長崎・大村市)の脊柱セミナー腰椎編 in 長崎(大村)第5回を有料老人ホーム泉の里3号館(長崎県大村市徳泉川内町829)にて開催いたしました。今回はいつもとは違う別の部屋(食堂)にて。
今回のテーマは、胸郭・股関節の影響について。
数日前から天気予報で日曜日(12/8)は今季一番の寒さで山沿いでは雪の予報。
長崎道を走行中、右手に天山山頂の雪を見ながら、本日の寒さをさらに実感。
嬉野IC過ぎて長崎県に入り、大村湾が見えると空と海の青さの眩しさを感じながら会場へ。時間どおり9:00に到着。
12月に入り何かと忙しい中、20名弱の参加者、ありがたいことです。
会場から見える大村湾、長崎空港を背景にセミナー開始。
腰椎骨盤に隣接する胸郭・股関節の影響について講義。まずは胸椎・胸郭。
上半身重心の移動に伴って腰椎の安定性破綻が生じていること、骨盤の動きには下部胸椎の動きが重要であることを説明。
それに付随して胸腰椎移行部に付着する筋である横隔膜、大腰筋、腰方形筋は胸椎–腰椎–骨盤に関与するため特に重要である。
今回は、体幹伸展時の運動制限、疼痛の原因についてどのように考えるか、臨床推論を行ってみた。
胸郭拡張不全をまず考え、その原因にはChest Grippingを疑うために上位及び下位胸椎の伸展可動域、下位肋骨の動き、下位胸椎の回旋可動性(肋骨の動きが正常なのかも)、股関節の可動性などの検査を実技を通して行う。
Chest Gripping ⇄Butt Grippingの関連性を説明。
ここで午前は終了。昼食タイム。
午後の最初は、大腰筋–梨状筋バランスの説明から。
その後、股関節回転中心軸、関節唇の構造と機能を他のセミナーで使用したものを提示しながら説明する。
いよいよ実技。
股関節屈曲時の自動的及び他動的な評価及び考え方を説明し、実技指導。
続いて、徒手的検査を数種類行い、休憩。
殿部後方組織の伸長テストを行い、最後はHip Lagのテストを。
最後も予定時間より20分延長してしまいましたが、7月から始まった月一回のセミナー(腰椎編)全6回が無事に終了。
⦅セミナー終了を終えての感想⦆
2019年2月を最後にセミナー活動は新型コロナ感染症のパンデミックによりしばらく休んでいましたが、リハビリ屋、冨永先生のご好意により長崎県大村市で再開することができました。5年のブランクがありましたので、当初は参加者が集まるだろうか?と不安を抱えていましたが、以前セミナーに参加していただいたリピーターの先生方が再集結だけではなく、職場の若手の先生方にも声をかけていただき多数の先生方が参加していただきました。遠いところでは大分市、五島市からなど前日から宿泊してまでも参加していただき、感謝しきれないほどです。
7月の開始当初は、触診に時間がかかる、しっかり触知できているか、など声がかかることが多かったのですが、回を重ねるにつれ上達を感じ、私の休息時間が増えて監視で声かけで済むことが多くなりました。今回のセミナーではほとんど眺めるだけでした。改めて凄い成長を感じさせていただき、ありがとうございました。
以前のブログでも書きましたが、やはり系統的に学べる対面のセミナーって良いですね。参加者の皆さんの理解度が分かり、次のセミナーの資料作成に役立ちます。今後も私のセミナーの良さと勝手に思っていますが、系統的に学べるセミナーを継続していきたいと思います。
今回で腰椎セミナーが終了しましたが、来月1月からは腰椎セミナーのステップアップとして2回ほどアドバンス編を開催します。今回の全6回では応用編が時間の制約もあり、できなかったため基本を踏襲した応用編です。評価をさらに詳細にし、病態把握を確実にし、治療へと結びつけるシリーズです。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後に
全6回を通して、リハビリ屋主催の冨永先生、大分市の猿渡整形外科スポーツクリックの岡本先生、そして樫尾先生、運営並びにサポートをありがとうございました。また、リピータの先生方、参加者の皆様、ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしております。感謝。