10/19 リハビリ屋 脊柱セミナー 胸椎・胸郭編 in 長崎(大村)②
10/19(日)リハビリ屋主催(長崎・大村市)の脊柱セミナー胸椎・胸郭編 in 長崎(大村)第2回を有料老人ホーム泉の里3号館(長崎県大村市徳泉川内町829)にて開催いたしました。
今回は新規参加者3名、男性ばかりのセミナーでしたが、少人数であったため実技に十分な時間を取ることができました。
第2回の内容は、①Mobility、②胸郭の捻れのチェック、③自動運動検査
①Mobilityは、胸椎の動きの特性、カップリングモーションを中心に説明しました。
Th4/5 は、前・後屈において最も可動範囲が最小なのは、何か理由があるかもしれないと思い、調べていくうちに “ Laminar shelf ” にたどり着きました。
Laminar shelf は胸椎の脊柱後方要素の荷重支持に関与するといわれ、Th4/5 が最小だということ、そして上位胸椎は荷重支持によって破綻をきたしやすいということが報告されていました。
もしかしたら T4 syndrome との関連もあるのかなと。
(今後、調べてみる価値ありかも・・・)
胸椎のニュートラルゾーンは、側屈よりも回旋が小さい。しかし、回旋の可動範囲が大きい。何故か?
これには肋骨の関与が大きいからと。
それぞれ説明していきながら進めていき、休憩に入ろうと思っていたところ
なんと予定時間の10分前だったので少し話を進めることに。
私のセミナーでは珍しいことでした。(ちょっと自分自身を褒めてしまいました)
(コーヒタイムの)休憩後、②胸郭の捻れ・偏位のチェック。
背臥位にてチェック。
鼻の向き(左右どちらに向いているか)、上部胸郭の左右の高さ(硬さ)、下部胸郭の左右左の高さ(硬さ)、骨盤の左右の高さを確認。
次に、第5肋骨を触知して、左右どちらに突出しているかをチェック。(偏位か確認)
次に、胸骨の傾斜をチェック。
左右どちらに傾斜しているかを確認し、下部胸郭を触知し、呼吸を行わせる。
どちらが早く、また大きく動いたかを確認する。
その後、胸骨を正中軸になるように胸郭を回旋させる。
その状態で呼吸させると左右の動きが同じになる。
これが胸郭のニュートラルポジション。
次に、鎖骨の胸骨端を後方から触知し、どちらが突出しているかをチェック。
突出している方が鎖骨は前方回旋位に。
肩屈曲を他動的に動かし、エンドフィールを確認。
前方回旋位の方がエンドフィールは硬いことを確認。
次に、胸骨下角をチェック。
左右対称ではないことを確認。
一般的には、胸郭の捻れから右が狭く、左が広い。
したがって、左側は前鋸筋の活動が右側に比べて低く、これによって左の下位肋骨は外側へ偏位している。
情報量が多くなり過ぎて、混乱しているかもと反省し、大事なところを再度説明する。
昼食休憩。
(本日のランチはサンドウィッチなど)
午後からは、③自動運動検査。
屈曲、伸展、側屈、回旋において生じる椎骨や肋骨の動きを説明する。
特に側屈や回旋に生じる椎骨や肋骨の動き、カップリングモーションを含め実技を踏まえながら。
運動パターンによって動きが違うことを確認してもらう。
(どこに軸を置くかで動きが異なることを理解してもらう)
休憩を挟んで、自動運動検査後に、椎骨(椎間関節)に問題があるのか、あるいは肋骨に問題があるのかという鑑別方法を示し、各々で確認してもらう。
なんと、予定時間の15時で終了(正確には5分オーバーだが)
リハビリ屋代表である冨永先生、アシスタントの樫尾先生、ありがとうございました。(今回は学会や研修会参加のため、いつもの岡本先生、川尻先生が不在)
参加者の皆様もありがとうございました。
男性ばかりでしたが。すごい熱量でした。
今回参加できなかった方も、次回からの参加は可能です。
次回は、11月9日(日)第3回 台形型・平方四辺形型の胸郭動きチェック、徒手的運動検査です。
興味があれば遠慮せずにどうぞ、下記までご連絡ください。
rehabiliya@gmail.com リハビリ屋代表 冨永まで