5/12 リハビリ屋セミナー 関節病態運動学シリーズ –膝関節−
元号が令和になって初めてのセミナー、5/12(日)リハビリ屋(長崎・大村市)主催の関節病態運動学シリーズ〜膝関節〜が開催されました。
この関節病態運動学シリーズは、一昨年、昨年と無限リハビリテーションゼロ主催でセミナーを行っていましたが、昨年末でその団体によるセミナーが終了したため、このシリーズをどこかでできないかと模索していたところ、リハビリ屋の冨永先生からお声をかけていただきました。
今回は、膝関節、歩行・動作、肩関節、スポーツ障害の4つのセミナーを5月から8月まで月1回(第2日曜日)のペースで行います。その第1弾が膝関節。
前回の脊柱セミナーからの参加、数年ぶりの方、そして初めての方と20名を超える参加者が集まりました。冨永先生の集客力にはいつもびっくりしています。
内容は、膝関節の病態理解に必要な解剖学・運動学、関節機能評価、そしてアプローチの3部構成で進めていきました。
正常な関節機能を有するためには、瞬間的関節中心軸が関節の動きに伴ってわずかに移動することが必要になります。そのためには静的および動的安定化機構の正常化/適正化が求められます。
膝関節の場合、静的安定化機構として前十字靭帯や後十字靭帯、側副靭帯、膝蓋大腿靭帯、膝蓋脛骨靱帯、膝蓋下脂肪体、膝蓋支帯、半月板、関節包、軟骨など、それぞれの運動学的特徴を踏まえ、どこの組織異常が関節不安定性をもたらしているのかを把握するため、joint playを診ていきました。
動的安定化機構として、関節包に付着する筋の筋機能をどのように賦活させていくのかを数多くの知見からより臨床に適するものを紹介しました。
膝関節の障害は、足関節・足部、骨盤・股関節、体幹などによって影響を受けます。今回のセミナーでも膝関節だけに捉われず、他の部位の異状に目を向け、動作や歩行を観察・分析することが必要と思われます。
そのためには、解剖学、生理学、そして運動学をしっかり学んで、それを評価・治療に反映させて欲しいと願っています。
次回は、第2弾『歩行・動作』です。
皆さんにまたお会いできることを楽しみにしています。
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