6/29 頸椎セミナー in 熊本③
6/29(土) 熊本市、鶴田病院の理学療法士、中川翔太先生を中心とする勉強会、頸椎セミナー第3回目を九州中央リハビリテーション学院にて開催しました。
時折、激しい雨の降る中、参加していただいた理学療法士の皆さん、ありがとうございました。
第1回の機能解剖、触診、第2回の姿勢観察、自動運動検査に続いて、今回のテーマは、
徒手的検査
他動的生理学的分節間運動検査(PPIVMs)、他動的分節間副運動検査(PAIVMs)、そして神経動的テスト(Neurodynamic test)を行いました。
毎月1回で第3回目にもなると触診技術も向上し、椎間関節の位置をある程度確定できるようになっていました。あとは、
分節間の動きが実感できれば・・・
側屈や回旋の動きに伴い、分節間で起こる後下方への滑り・前上方への滑りを触知することの難しさを実感していました。また、棘突起や椎間関節に後方から前方への加圧(P-A Pressure)では加圧の程度に悩んだことでしょう。
動きをしっかり確認しようとするあまり、触知側の椎間関節部の指に力が入り、わずかな動きを見失っている方や側屈や回旋の動きを出すことに意識しすぎて椎間関節の触知が曖昧になるなど苦労されていました。
頸椎の分節間の動きを感じられたことが今回は大事なことですので、これから練習を重ねて症例数を増やし試行錯誤してください。
必ず結果はついてきます。焦らずに。
神経動的テスト(Neurodynamic Test)では、
硬膜、神経根・神経叢、末梢神経の鑑別
することが重要です。
他動的頸部屈曲にて硬膜、腕神経叢、そして正中神経・橈骨神経・尺骨神経のそれぞれの触診部位・手技を行うことでどこに問題があるのかを探ってください。
今回は、前回の姿勢観察や自動運動検査に引き続き、徒手的検査を行い、前回と今回を通じ評価によって『どの組織が問題なのか』という仮説・立証を行いました。
次回、7/20(土)のテーマは、
モビライゼーション
次回も宜しくお願いいたします。