7/21 Origin主催 頸椎セミナー 第2回(熊本)

2019年07月23日

セミナー ブログ

7/21(日) 熊本市、Origin主催(整形外科井上病院/井上整形外科クリニック)の頸椎セミナー 第2回が九州中央リハビリテーション学院にて開催されました。

昨夜から続く大雨の影響で福岡からの参加者が交通事情により参加できない状況となりましたが、多くの方に参加していただきありがとうございました。

前回(第1回)の機能解剖、触診に続いて、今回のテーマは、

姿勢観察・自動運動検査

姿勢観察の中で頭部の位置および肩甲骨のアライメントを前額面・矢状面から観察し、肩甲骨のアライメントの乱れを感じていただきました。
その後、肩屈曲・外転運動に伴う肩甲骨の動き(肩甲上腕リズム)を評価。ほぼ全員、肩甲骨の動きに問題がみられました。(心配です・・・)


肩甲骨のアライメントや頸椎の動きに影響を及ぼす小胸筋・斜角筋の機能的長さを評価し、それらの筋の伸張性の重要性を感じていただきました。
肩甲骨を正しい位置に矯正することで頸椎の動きや肩甲上腕リズムが正常に近づくことを認識してもらい、ハンドリングの難しさを実感したことでしょう。

そして、ニュートラルな姿勢への修正方法には、各個人で戦略の違いを感じたのではないでしょうか?
第5腰椎棘突起を腹側に加圧し、ヘッドフォワードが矯正されることで頸部深層屈筋群(頭長筋/頸長筋)が活性化することに繋がるため、その意味でニュートラルな姿勢保持が必要となります。

自動運動検査では、以前、ブログでも書きましたが、

頸椎の横断面にどのような組織があるのか。

頸椎の横断面を横突起レベル、棘突起レベルでそれぞれ分断し、腹側/背側、左右側にどのような組織が存在しているのかを理解する必要があります。

自動運動によって感じる “つまり感” や “伸張感” はどの組織に生じているのかを考えていくことが病態理解に繋がります。
組織の『短縮性』⇄『伸張性』は互いに関係があるので、“伸張感” があるだけで安易にその組織に問題があるとは考えず、“つまり感” にも目を向けていくことが必要です。

オーバープレッシャーの手技におけるハンドリング、複合運動における症状の捉え方等々、病態把握のための検査には多くの評価・考え方が存在することを学んでいただけたら幸甚です。

次回は、これらの評価によって『どの組織が問題なのか』という仮説を証明するために徒手的な検査を行なっていきます。
次回(第3回)は、8/4(日)となります。
テーマは、「徒手的検査」です。
再来週にはまたお会いすることになりますが、
よろしくお願いいたします。
運営スタッフの皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。