8/11 リハビリ屋セミナー 関節病態運動学シリーズ – スポーツ障害 −

2019年08月13日

セミナー ブログ

8/11(日)リハビリ屋(長崎・大村市)主催の関節病態運動学シリーズ〜スポーツ障害〜が開催されました。

お盆休暇にも関わらず、長崎県内だけでなく、佐賀、福岡、大分からも参加していただきました。ありがとうございました。

帰省ラッシュによる交通渋滞が予想されましたのでいつもよりも30分ほど早く出発し渋滞に巻き込まれなく、無事に午前9時には到着することができました。
九州以外の中国・関西・東海地方のナンバープレートをつけた車が多いですね。遠方へ里帰りの経験がない私にとっては、いつもびっくりする光景です。

今回はスポーツ障害としておりますが、上肢(肘、前腕、手)の障害にテーマを絞りました。

猛暑の中、甲子園球場で高校野球が開催されていて、最近では投手の起用法について議論になっています。私は野球経験者ではないので偉そうなことは言えませんが・・・。

肘の障害について、話していると参加者の皆さんの目が真剣になっているのを感じました。やはり、投球動作には興味があるんだろうなと。

参加者の皆さんは若い方が多く、これから子育てをしていく世代でしたので、自分の子どもへのスポーツへの関わりについて興味を持たれていました。
ゴールデンエイジ(9〜11歳)を意識してスポーツに関わらせることが今後に影響することを頷きながらメモを取っていました。
(さては自分の子をアスリートにと思っているのかな・・・?)と。

投球動作において、如何に肘が下がらないようにさせるか等々、文献を元に話をし、全身運動の協調性が必要であると説明いたしました。
(難しくてすみません。)

上腕骨の後捻の評価は、上腕骨結節間溝の触診ができることが必要です。
練習して自分のものにしてください。
(結構、皆さん触診できていたので安心しました。)

前腕骨間膜についても解剖学的・運動学的にその役割・機能を説明し、回内・回外運動の制限が肩関節に及ぼすため動きの確保の必要性、そして骨間膜の機能不全により手関節部の三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷や肘関節へ十分な荷重伝達が行われない等の障害が起こりやすいものです。
ぜひ、骨間膜の機能も考慮に入れてください。

アプローチとして、モビライゼーションや手根骨を安定させるためのトレーニングを行いました。あまり時間が取れなかったので資料を参考にして練習してください。
また、手関節の動きや手根骨の安定を図るためには、コラム理論やリング理論を念頭に入れ、トレーニングしてください。

最後に

平成29年4月から月1回のペースで行われていたセミナーが終了しました。
足掛け2年5ヶ月、実に全28回のセミナーでした。
「よくネタがあったな」と思われることでしょう。

脊柱コースとして、腰椎セミナー(全6回)、胸椎コース(全6回)、頸椎コース(全6 回)、胸郭・股関節コース(全6回)。
関節病態運動学シリーズ、one dayセミナーとして、①膝関節、②歩行・動作、③肩関節、④スポーツ障害を開催してきました。

各コースを受講していただいた皆さん、本当にありがとうございました。
中には全28回受講していただいた方もいます。頭が下がる思いです。
資料をまとめるに当たって、多くの文献を読みインプットすることができました。改めて見つめ直すいい機会となりました。自分自身の幅が広がったことを実感しています。
今回のセミナーを受講していただいたことで、少しでも皆さんの刺激になり、理学療法の選択肢が増えることを願っています。
いつも話しやすい環境を作ってくださった皆さんに感謝いたします。
また、主催者のリハビリ屋の冨永先生をはじめスタッフの皆さんに厚くお礼申しあげます。
今回で長崎・大村でのセミナーは終了しますが、どこかで会えば気楽に声をお掛けください。
来月からは、大分で脊椎セミナー・腰椎コースが始まります。
新しい出会いを期待しています。よろしくおねがいします。