9/15 リハビリ屋主催 腰椎コースセミナー in 大分 ①

2019年09月16日

セミナー ブログ

9/15(日)リハビリ屋主催(長崎・大村市)の腰椎コースセミナー in 大分(第1回)を黒木記念病院(大分・別府市)にて開催いたしました。

リハビリ屋のコースセミナーとしては初めての他県での開催。
参加者が集まるのか、主催者の冨永先生と数日前に連絡を取るほど・・・。

セミナー当日。
20名を超える参加者に安堵。しかし、今度は・・・。
大役を任せていただいたことに、変なプレッシャーを感じつつのセミナーでした。

第1回目のテーマは、

腰痛の病態・機能解剖、触診

腰痛とはどういうものか。
心理的な要因が腰痛をさらに悪くしているため、セラピストとして心理的な側面からもアプローチしていくことの重要性を熱く語ってしまい、本セミナーの時間オーバー(45分オーバー)の原因を作ってしまいました。(すみません)

腰痛を生物心理社会的症候群として捉え、運動器と脳の不具合のどちらが優位になっているのかのアセスメントの紹介、Cognitive Functional Therapyの進め方などを説明しました。

また、運動器の問題として原因組織を把握することも重要で、組織に微小な炎症が繰り返し起こり、神経に感作が生じることで静的安定機構および動的安定機構が破綻、不安定に陥る。これが更に炎症を惹起させていく。そのため、椎間板、椎間関節、仙腸関節、神経、筋の解剖学的・運動学的特徴を説明しました。

しかし、時間配分のミスもあり、十分理解してもらう時間が取れなかったので、次回以降、繰り返し説明していきたいと思います。

次は、
骨盤帯、腰椎の検査に必要な骨のランドマークの触診です。

骨盤帯のランドマークの触診を背臥位や腹臥位で行いました。
比較的スムーズにできていましたが、仙腸関節で起こる動き(仙骨のNutationと寛骨の後方回旋、仙骨のconter-nutationと寛骨の前方回旋)の理解が難しかったようでしたので、これも次回の骨盤帯の検査で再度しっかりと伝えていきたいと思います。

また、腰椎棘突起および棘突起間の触診も第3回目で再度復習します。
今回、十分触診できなくてもネガティブに捉えないようにお願いします。

現状の把握や治療の効果判定のためには、再現性のある触診のテクニックが必要になります。
触診によって得られる情報は、評価・治療にとって大変重要です。
繰り返し練習して自分なりのテクニックを習得してください。

第1回目を終えて

当初の予定の終了時間を45分もオーバーしてしまい、すみません。
(私のセミナーを受講した人からは時間延長は予想通りと言われています)
巷では3連休の中日、貴重な休日にも関わらず、参加された皆様が飽きることなく、一生懸命に受講している姿勢に感謝しています。
時間延長にも集中力を絶やさずに受講していただきありがとうございました。
今後も皆様のお力になれるよう努めていきます。

このコースセミナーは、今後月に1回のペースで進めていき、全6回、来年の2月までの開催となります。
腰椎・骨盤帯をコースとして時間をかけて系統的に学べるのは数少ないものと思います。このコースが終わる時には少しでも腰痛への認識が変わるものと信じています。

会場を提供していただいた黒木記念病院のスタッフの皆様、リハビリ屋の冨永先生、前回リハビリ屋のセミナーを参加され、今回アシスタントとして長崎から参加していただいた先生方、送迎をしていただいた岡本先生(猿渡整形外科)ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

次回(第2回)は、自動運動検査、骨盤帯の運動検査です。
会場は、大分記念病院(大分市)になります。
皆様にお会いできることを楽しみにしています。