12/15 Origin主催 頸椎セミナー 第5回(最終回)(熊本)
12/15(日)熊本市、Origin主催(整形外科井上病院/井上整形外科クリニック)の頸椎セミナー 第5回(最終回)を九州中央リハビリテーション学院にて開催いたしました。
当初は10月で終わる予定でしたが、台風の影響により延期したことから12/15に会場を確保していただき開催の運びとなりました。
第5回のテーマは、
筋機能評価・運動療法
deep neck flexor(頭長筋・頸長筋)とdeep neck extensor(後頭下筋群、頸半棘筋)の筋機能評価ならびに如何にこの筋群を活性化させるためのアプローチ方法を、そして姿勢管理、眼球運動のトレーニングも含めて話をさせていただきました。
頸部深層屈筋群の評価にcranio-cervical flexion test(Jull test)があります。
スタビライザー(チャタヌガ製)を用いるフォーマルなテストですが、今回私の不手際から持参するのを忘れ、その器具を用いずに評価する方法を行いました。
この評価の重要ポイントは、
『動作遂行能力と保持能力を評価すること』
頸部深層屈筋群がしっかり活動するためには、呼吸ができることが絶対的な条件ですので、力ませた状態での動作をチェックすることも忘れないでください。
頸部深層伸筋群も同様に呼吸ができる状態でのパフォーマンスを求められますのでお忘れなく。
肩甲骨の安定性(Scapular Control)
肩甲骨を正しい位置にコントロールでき、その位置をしっかりキープできるかどうかの評価も重要です。
徒手による誘導に苦労されていたり、その位置をキープするためにどこに力を入れたらいいのかなど、声が漏れていました。
肩甲骨の安定性のためのトレーニングとして、前鋸筋や僧帽筋の筋機能再建のため強化してください。
姿勢管理として眼球運動トレーニング
その評価として、以下を紹介しました。
- 関節位置誤差テスト
- 注視テスト( Gaze stability test )
- 円滑眼球追跡テスト( Smooth pursuit neck torsion test ; SPNT )
前庭器官の問題なのか、頸部の問題なのかを鑑別できるよう評価してください。
この頸椎セミナーを終えるにあたって
6月から全5回に渡って頸椎セミナーを行なってきました。
会場である九州中央リハビリテーション学院の行事で開催日間隔が2週間であったり、台風の影響により延期し、12月までと長期に渡っての開催となってしまいました。
にもかかわらず、参加の調整をしていただき全5回参加してくださってありがとうございます。
昨年の胸椎・胸郭セミナーに続くセミナーでしたが、主催者であるORIGINスタッフならびに整形外科井上病院・井上整形外科クリニックのスタッフが中心となり、このセミナーを盛り上げていただいたことに感謝申しあげます。
また、熊本だけでなく、福岡や鹿児島から参加された方、ありがとうございました。
このセミナーが少しでも頸部の症状にお悩みの患者さんにお役に立てれることを願っています。
来年もORIGINのセミナー、腰部骨盤帯セミナーを開催することになっています。
今後も参加してみたいと思われるようなセミナーにしていきたいと思っています。基礎をしっかり学習できるセミナーにするため、私自身も勉強していきたいと思います。
宜しくお願いいたします。