1/19 Creative-Sports主催 腰部骨盤帯徒手療法コースセミナー(第4回)
1/19(日)Creative-Sports(理学療法士:久保田正一氏)主催の腰部骨盤帯徒手療法コースセミナー(第4回)を福岡医療専門学校(福岡市早良区)にて開催いたしました。
前回から約3ヶ月ぶりのセミナー、久しぶりの福岡市。
この時期は例年、積雪の影響により開催が危ぶまれることが多いのですが、雪が降らない。積もらない。交通システムにとってはありがたいことですが、雪が降らないことによって季節感がないことも怖いように思えます。夏がどうなることやら。
ただ、セミナー当日は少しばかり寒く、コートにマフラー、そして手袋・マスクと防寒対策をしっかりと。
第4回のテーマは、
腰椎の運動検査
他動的生理学的分節間運動検査(PPIVMs)、他動的分節間副運動検査(PAIVMs)、そして神経動的テスト(Neurodynamic test)を行いました。
PPIVMs
屈曲・伸展、側屈、回旋をそれぞれデモンストレーションを加え、行なって行きました。
屈曲・伸展から。
このデモが翌日の筋肉痛を引き起こす、曲者。
皆さんも腰が痛い等々が聞こえてきました。翌日は大丈夫だったでしょうか?
私はやはり、大腿部に筋肉痛が。
それはさておき。
棘突起間の触診がしっかりできていれば、あとは下肢の動かし方と棘間の動きを触知できることが大事になります。
屈曲・伸展において、下肢の動かし方が一定でなく、純粋な動きができないことが見られていましたので確実な評価のためにはより一層の練習を積んでください。
側屈や回旋のPPIVMsにおいては、股関節の内・外旋による骨盤の動きを介して評価します。どちらの側屈・回旋なのかを把握しておかなければなりません。非生理的な動きなので混乱してしまうかもしれません。
PPIVMsの評価は、股関節・骨盤の動きを介する非生理的な動きです。
これは、生理的な動きと違って筋の作用を受けない、純粋に関節の動きを評価できるものと思います。
体幹は固定され、骨盤の動きを介するのでどちらの側屈・回旋なのかを間違わないようにお願いします。
PAIVMs
セントラルP-A、ユニラテラルP-A、Transverse pressure を行っていきました。
評価を確実なものとするためにしっかりとした加圧方法が大事になります。
手の置き方、圧のかけ方、そして加圧後にゆっくりとした反発力を感じていただきました。
加圧の際の体重移動を間違えると、評価の再現性が難しくなります。
お昼休憩をとってからの。
午後からは、
Neurodynamic test
硬膜、神経根・神経叢、末梢神経の鑑別が重要です。
『二関節ルール』忘れずに。
また、神経系の問題なのか、筋の短縮の問題なのかを鑑別できるように。
そして、神経の走行・触診を意識して欲しいと思います。
第4回を終えて
久しぶりの開催にも関わらず、しっかりと復習して臨んでいただいため難なく終了することができました。
参加者が7名と少ないのが功したのか、時間をかけて実技できました。
主催者にとっては痛手だと思いますが。すみません。
今のニーズに応じたセミナー開催の在り方を考えさせられる一日となりました。
久保田先生は連日のセミナー主催とご多忙の中、疲労感を見せず活動的な姿でいつも私を元気付けていただきありがとうございます。
先生の、『想いを形にできる』行動力にはいつも脱帽です。
これからも応援していきたいと思います。
会場を提供していただいた福岡医療専門学校、そして参加していただいた先生方、ありがとうございました。
次回(第5回)は、3月1日(日)『Mobilization』です。
宜しくお願いいたします。