1/26 リハビリ屋主催 腰椎コースセミナー in 大分 ⑤

2020年01月27日

セミナー ブログ

1/26(日)リハビリ屋主催(長崎・大村市)の腰椎コースセミナー in 大分(第5回)を黒木記念病院(別府市)にて開催いたしました。

いつものようにJR、ソニックでの移動。
定刻に別府駅に到着。
改札口周辺には中国の方と思われる団体客。
猛威を奮っているコロナウィルスによる新型肺炎の情報。
その団体客を無意識のうちに避け、颯爽と駅を脱出。
感染拡大、パンデミックにならないことを願うばかりです。

第5回のテーマは、アプローチ編の第二弾

Motor Control Training

腹横筋・多裂筋の重要性、評価、Local muscleとGlobal muscleの協調性、アプローチ、Motor Control Trainingを中心に実技を交えて行なっていきました。

腹横筋や多裂筋の機能を考える場合、Neutral Zoneを念頭に入れておく必要があることや、その深層にある筋群が十分に機能しない(抑制している)場合、表層にあるGlobal Mobilizersである腹直筋や脊柱起立筋が過剰に緊張・収縮し、その機能を代償していることを把握しておかなければならないと思います。

表層の筋を緩めるだけで深層にある筋が働きやすくなるかもしれません。その場合、表層の筋をリリースするだけで十分かも・・・。
(まあ、そう簡単にはいかないとは思いますが。)

そこで、脊柱起立筋の触診を行い、腸肋筋・最長筋・棘筋の筋腹・筋間を確認しました。
肋骨角が触診のポイントになります。

深層筋であるLocal stabilizersの評価として、

Active SLR test

胸郭や骨盤による代償をしっかりと動作観察し、どの表層の筋が過剰に働き、また抑制しているのかを分析してください。

そして、横隔膜の機能も含めて評価していただきたいと思います。
そのためには下位肋骨の呼吸時における動きを確認することが必要です。

午前の部はここまで。

今回はボリューム満点なお弁当ではなく、私に優しいお弁当でした。
体調を気遣っていただき、ありがとうございました。

午後からは、アプローチです。

まずは、多裂筋から。

評価として、
四つ這い位からの一側下肢の挙上。
評価のポイントとして、
骨盤の動きを起こさせないように下肢を挙上させた際の体幹・骨盤の代償運動を観察することが重要です。

そして、腹横筋

骨盤底筋を意識させた手法を用い、定番のドローイン。
臨床に用いる場合、なかなか困難な場面にも遭遇するため、多裂筋をトレーニングすることで腹横筋にも影響を与えるので、まずは多裂筋をと。(これは私の持論です)
また、骨盤底筋の柔軟性が欠如していると、腹横筋が働きにくくなりますので、その筋のリリースまたは自己ストレッチを行なってみました。すると、少しは腹横筋の収縮が促しやすくなるかも・・・。

Motor Control Training

痛みが運動パターンに影響を及ぼすため、深層筋群を意識して正しい動きを行うことが運動療法として必要です。

今回は、骨盤の前傾・後傾の動きをしっかりと促し、動作に繋げていく方法を行なっていきました。

第5回を終えて

今回もこのセミナーを手伝ってくださる、長崎から来られる先生と黒木記念病院の先生にプレゼンをお願いしました。
事前に連絡調整せず、当日に無茶振りをするためにいつもドキドキしていることと思います。すみません。
プレゼンすることで、忘れていた、あるいはまだ理解不足であったことが明確になると思います。
それを次に生かしていただけることが目的ですので、どうか私の無茶振りを寛大に見守ってください。
私自身も先生方のプレゼンを拝見して、伝えられていなかったことを自責し、次に生かしていきたいと思っています。

会場を提供していただいた黒木記念病院のスタッフの皆様、リハビリ屋の冨永先生、ハートリハソラの大平先生、猿渡整形外科の岡本先生、アシスタントの先生方、そして参加していただいた先生方、ありがとうございました。
次回も宜しくお願いいたします。

次回(第6回)いよいよ最終回です。
2/23(日)、大分記念病院(大分市)での開催です。
テーマは“胸郭・股関節の影響”についてです。
またの参加をお待ちしています。

ありがとうございました。