3/1 Creative-Sports主催 腰部骨盤帯徒手療法コースセミナー(第5回)
3/1(日)Creative-Sports(理学療法士:久保田正一氏)主催の腰部骨盤帯徒手療法コースセミナー(第5回)をくろだ整形クリニック(柳川市)にて開催いたしました。
昨今の新型コロナウィルスによる感染症拡大の影響により、本セミナーの開催中止も検討していましたが、少人数の参加者のため思い切って行ないました。
いつもの会場である福岡医療専門学校は学校行事のため使用できず、久保田先生の勤務先、くろだ整形クリニックに会場変更しての開催でした。
今回は、JR(新幹線)での移動はせず、自家用車で移動することに。
久留米 IC付近から雨がポツポツと。『天気予報では降らないはずでは・・・。』と思いつつ、みやま柳川ICを出てから柳川市内まで、車を走らせること30分。会場に到着。雨は本降りに。
第5回のテーマは、
Mobilization
今回からアプローチ編となります。
骨盤偏位に対するMobilization、腰椎に対するMobilization、神経系に対するMobilizationを行いました。
骨盤偏位に対するMobilization
①寛骨の前方・後方回旋、②前方・後方移動、③up slip・down slip、④仙骨P-Aをそれぞれ行っていきました。
参加人数が少ないため、ゆっくりと時間をかけてラウンドすることができ、細かいところにも目が届き小姑のように指摘していました。
ハンドリングなど圧のかけ方、グレードを増すためのポジショニングなど、細かい点に注意を払いながら見ていきました。
時間が十分に取れたのでグレードを増すためのポジショニングの応用など説明することもでき、私にとってもプレゼンテーションの幅が拡がることにもなりました。
“セミナーが講師も育てる”、まさにその言葉が当てはまります。
いいですね。
ベースができていたら後はどんな手技にでも対応できると思いますので練習を重ねてもらいたいものです。
午前はここで終了。
午後からは、
腰椎に対するMobilization
屈曲・伸展・側屈・回旋のPhysiological Mobilization、P-A Pressureを主体としたAccessary Mobilizationを行っていきました。
骨盤偏位に対するテクニック同様、時間が十分に取れるので特にAccessary Mobilizationを主にいろんな症状に応じて行えることができました。
また、Rotary techniqueは腰椎から生じる疼痛に対して効果的であるためぜひ下肢の放散痛を有する方に使っていただきたいと思います。
神経系に対するMobilization
終了予定時間が間近に迫ってきていました。ちょっと時間を使い過ぎたなと思いつつ、神経系に入りました。
①オープナー、②クローザー、③スライダー、④テンショナーのそれぞれの手技を選択する際、効果・目的を把握しておくことが重要です。
神経の滑走障害や絞扼症状がある場合、閾値が低く、痛みに敏感になっていることが多いため、アプローチ一つで症状の変化が良くも悪くもなる恐れがあります。慎重に進めてください。
第5回を終えて
予定時間を20分オーバーして終了しました。
今回は会場入りの際の消毒、体温測定、セミナー中、窓を開けるなどの換気対策等々、十分に配慮してセミナーを行いました。
各イベントが中止・延期になる中を逆行してセミナーを開催することはご批判を受けることになるかもしれません。
本コースセミナーの参加者は7名です。
主催者にとっては利益にならないと思っていますが、2008年から続く息の長いセミナーです。私にとって初のコースセミナーで、講師として育てていただいたセミナーであることに間違いありません。
このセミナーがあって、その後の各地でのコースセミナーの依頼があります。
インターネット等による情報過多により、会場に来て受講するというセミナーのあり方はもはや時代に即していないかもしれません。
理論だけインプットするだけでなく、治療者としては実技力も必要となる世界ですので、実技力発展のためセミナーは継続していきたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。
会場を提供していただいたくろだ整形クリニック、そして参加していただいた先生方、ありがとうございました。
次回(第6回)は、本コースセミナーの最終回になります。
5月17日(日)『Motor Control』です。
宜しくお願いいたします。